じいちゃんが逝ってしもた。
4年前、施設で暮らしはじめた時からめっきり会う機会が減り、なんとなく遠い存在になってた。いつかは来るとそれなりに覚悟はしてきたけど、あまりにも突然やってきた死という現実。。
家族を無くすことが初めての経験で、葬式までなんとなく信じられんかったけど、最期を迎える時に一気に寂しさが押し寄せ、涙ぼろぼろ溢れた。
戦争から帰還しゼロからの生活…色んな事を試すもなかなか上手くいかず、想像を絶する苦労を幾つも経てきた中で、糀の仕事に出会い希望を持ち、味噌屋を創めた。全ては家族を守る為に、そして「生きる」為に…。
すごいなー。真似はできんな。じいちゃんが経験してきた苦労を考えると、自分なんてまだまだ甘すぎる…。
そう思えば今の世の中、出来ん事はない!機械や金に頼らなくても生きていける…じいちゃんがそうしてきた様に。
愚痴や不満を一切口にせずいつも穏やかに過ごし、真面目で礼儀正しく、沢山の人に愛されたじいちゃんの生き方を教訓として、自分の与えられた生を全うしようと心に決めた。
じいちゃんが毎日8編程通た、村が一望できる山の秘密基地。
どこかに居るかな…。
「感謝してます、ほんまに。じいちゃん、有難う…」( ̄ー ̄)